21世紀においての国民健康づくり運動である健康日本21は、2000年から開始され、生活習慣病の改善などを目標に進められました。2013年から現在まで第二次が開始され、すべての国民が心身共に健やかで幸せに暮らせる社会を目標に掲げ、個人や社会全体での取り組みが行われました。その評価が厚生労働省から公表され、53項目の設定されていた目標のうちの約半分が目標とする値に達したか、達してはいないが改善傾向にあるとしました。
一方で、変わらないや悪化しているが3割を占める形となりました。健康寿命の延伸については、目標値に達したものの、メタボリックシンドロームに当てはまる人や予備群の減少では、悪化という結果になったのです。今後の課題としては、新型コロナウィルス感染症の感染拡大で変化した生活習慣を踏まえ、どのような健康づくりの対策を行っていくかという問題を解消しなくてはいけません。
また、データヘルス改革の進展や、スマートフォンの普及に伴って、健康づくりにもテクノロジーを活用する動きや、健康に対して無関心な層に対して、どのような健康づくり施策を進めていくかなどが課題となります。これらの残された課題については、2024年度以降の議論に反映され、検討されます。現在日本は、平均寿命がトップクラスと言われています。しかし、健康寿命とは、まだまだ差があるのが現状です。健康でいることは、国民だけではなく、社会全体にとって重要な事です。国民や社会、個人が協力し合い、この取り組みを続けていく事が大切です。
~健康日本21を深堀りします~